進栄化学、Ag₋P水に長時間のコロナウイルス不活化作用を確認

週刊粧業 2020年6月8日号 12ページ

進栄化学、Ag₋P水に長時間のコロナウイルス不活化作用を確認
 進栄化学はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「Ag₋P水」のコロナウイルス不活化試験を㈶北里環境科学センターにて実施した。

 試験は、新型コロナウイルスと同じ構造のネコ腸コロナウイルスを用いて行い、添加から5時間後には97.9%のコロナウイルスを不活化させる結果を示した(表参照)

 野田篤志専務は「予想していた以上に長時間の抗コロナウイルス効果が確認された。新型コロナウイルス予防対策の強化に期待ができる」と話す。

 Ag₋P水は、ニキビ菌、ワキガ菌、虫歯菌に対して殺菌効果が認められており、除菌・消臭効果をもつ保湿剤として、パラベン、フェノキシエタノールといった防腐剤を使用しないフリー製剤で配合実績を持つ。

 また、同社は、Ag₋P水に花粉・PM2.5対策にも効果が期待できるデータも取得し、配合製剤の用途を広げている。

 Ag₋P水を発売して10年以上になり、安定性においては、経時変化が起こりにくく、安全性に関する問題や報告は確認されていない。安定性と安全性の高さが国内外での配合実績の増加につながっている。

 野田専務は「アルコールや次亜塩素酸水の即効力は周知のことである。今回の試験結果によりAg₋P水の持続性が証明された。これらを用途に合わせて使用することでより効果的な抗ウイルス対策ができると期待している。すでに安定供給できる体制も整っている」と述べ、世界的なパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルス予防対策の強化に貢献していく考えだ。
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