GSIクレオス、皮膚常在菌のバランス整える化粧品原料に期待

週刊粧業 2020年6月8日号 12ページ

GSIクレオス、皮膚常在菌のバランス整える化粧品原料に期待
 GSIクレオスの香粧品部では、世界各国に原料サプライヤーを持ち、植物エキスを中心に天然由来の輸入原料を幅広く取り扱っている。

 昨今、海外を中心に皮膚常在菌に着目した化粧品の原料や製品がトレンドの1つとなっており、「マイクロバイオーム関連市場は2019年から2023年にかけて著しい成長が予測され、今後大きな発展が期待できる」(同社)という。

 そこで、GSIクレオスでは今年5月から新たに、皮膚常在菌のバランスをよりよい状態に整える「PREBIOME(プレバイオーム)」(韓国・ラディアント社、中文INCIあり)の販促を開始した。

 プレバイオームは、人体に有益な微生物の活性に欠かせない水溶性食物繊維を潤沢に含むタンポポと、ヒトの常在菌から単離して得たヒト由来乳酸菌(ラクトバチルスプランタルム)によるプレミックス原料で、肌常在菌中の善玉菌(プランタルム菌・表皮ブドウ球菌)の割合を高め、肌を健やかに保つ。

 3%のプレバイオームを含むミスト処方を1日2回4週間処置し、肌の水分と皮脂を測定した結果、水分量が10%改善し、皮脂が20%減少したほか、視覚可能なレベルで赤みを改善し、ニキビの原因となるポルフィリンの量を減らすことも確認された。

 「プレバイオームは赤みの抑制や乾燥によるフケの改善など、ヘアケア製品にも適している。既存原料では、SDGsやサステナブルへの取り組みの一環として、サトウキビの搾りかすから得られる100%天然由来のベンチレングリコール『グリーンペンタンジオール』を改めてアピールしていく。当社では昨年からRSPOの準会員となっている。海外のユニークなRSPO対応原料も徐々に取り扱いを広げていきたい」(同社)
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