アンチエイジング、ヒト幹細胞培養液のDDS機能を向上

週刊粧業 2020年6月8日号 11ページ

アンチエイジング、ヒト幹細胞培養液のDDS機能を向上
 ヒト幹細胞培養液の専門サプライヤーのアンチエイジング社は、脂肪由来の幹細胞培養液「Remy Stem」を主軸とした素材を揃えている。

 ヒト幹細胞培養液は生理活性物質を豊富に含んでおり、活性の低下した細胞を呼び覚ます賦活剤として抗シワや創傷治癒・美白などマルチな効果を発揮する。

 さらに、「Remy Stem」には抗老化作用も確認されている。

 老化の指標となる酵素「SA₋βガラクトシダーゼ」を分泌している細胞に「Remy Stem」を添加したところ、酵素が減少し老化状態の改善が見られた。

 この結果を分析すると、「Remy Stem」内の物質「エクソソーム」の関与が示された。

 そこで同社は、新原料として「エクソソーム」に「Remy Stem」のリポソームを融合させた「Remy EV」を開発。生体内利用率を飛躍的に向上させ、目的となる細胞への情報伝達機能を高めた。

 「幹細胞培養液は、単一成分で多様な効果が期待できる原料といえる。『Remy EV』では、そのDDS機能をさらに高めている」(同社)

 一方、市場からはヒト幹細胞培養液の安全性への懸念も聞こえてくる。

 そこで同社では、ドナーの適合検査やGLP9項目の検査、ウイルス・細菌感染のスクリーニングテストなど厳しい管理体制を整えている。

 さらに、ウシ血清や抗生物質、ホルモン剤を使わず細胞を活性化できるローリングボトルを用いた培養手法を採用。安全性を最重要項目に位置づけた開発を行っている。

 「今後も機能面と安全面の双方からヒト幹細胞培養液への信頼を高め、国内市場をリードしていきたい」(同社)
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