木村産業、RSPO認証の天然油脂原料等が好調

週刊粧業 2020年6月8日号 8ページ

木村産業、RSPO認証の天然油脂原料等が好調
 木村産業は、オレオケミカル(天然油脂由来)原料が好調に推移している。下期は、ニーズが高まる殺菌・抗菌分野の精油を紹介する。

 同社によると、昨年の市場は昆虫を含む動物由来原料のみならず石油系原料も植物由来へとシフトする流れが加速し、中でもISO16128の制定を起点にオーガニック系の要望が増したという。またエコサートといった欧州のオーガニック認証への認知も一般消費者へと広がってきた段階にある。

 こうした流れを受け、同社はオレオケミカルを中心としたRSPO認証原料やワックス類、各種の植物系添加剤の提案を推進。価格競争力もあり引き合いが高まっている。

 下期は、オセアニア地区のDOWN UNDER社が展開する、レモン様の香りと強い抗真菌性を持つティーツリー油「レモンセンティットティーツリー(表示名称 レプトスペルムムぺテルソニイ油)」を提案する。

 Cosmos認証を取得している同原料は、ティーツリーに1:7で添加すると独特のニオイをマスキングし芳香に変えるほか、混合液としての抗真菌性も高めていく。実際に様々なウイルスへの効果があるという文献も確認されている。

 ニキビ抑制製品やクレンジングをはじめ、幅広い商品への配合が可能だという。

 近年、一般的ティーツリー油とともに世界中で需要が増えている中、同社は国内採用に向けて供給体制を整えていく。

 「新型コロナウイルスにより、今後ますます殺菌・消毒習慣が定着していくと思われる一方、抗菌に用いられるアルコールは肌荒れの懸念や抗菌持続性への課題が残る。こうした問題に対し同原料の提案が有用だと期待している」(同社)

 さらに、事業全体の展望については「化学品を中心とする原料は多岐分野への展開が可能ではあり、化粧品分野への可能性も未だ残っている」とし、「元々の生業である化粧品事業をさらに強化し、専門商社としての事業拡大を推し進めたい」と意気込みを語った。
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