岩瀬コスファ、天然由来のレオロジー調整剤を提案

週刊粧業 2020年6月8日号 7ページ

岩瀬コスファ、天然由来のレオロジー調整剤を提案
 岩瀬コスファ(岩瀬由典社長)が提案を強化する「ケルコケア デュータンガム」(ルーブリゾール社、ケルコケアはCPケルコ社の商標)は、天然由来のレオロジー調整剤だ。

 発酵生産された微生物多糖類で、ビーガン対応に加え、再生可能二酸化炭素指数も0.95と非常に高い。推奨配合量も少量で、コールドプロセスも可能と、環境に優しい原料となっている。

 電解質と併用することにより、相乗効果でさらに粘度と安定性を付与できることが確認されており、有効成分等を溶解させる際の、処方上の課題をクリアできる。

 また、幅広いpHで粘度、降伏値が同様の挙動を示すことも確認されている。加えて、べたつきのないさらっとした感触を特長としており、スキンケアやサンケアへの配合に適しているほか、紫外線吸収剤や顔料との相性も良く、サンケア、メークアップへの配合も可能だという。

 そのほか、グアーガム・タラガム等、他の安定化剤との併用も可能だ。

 ルーブリゾール社は昨年、CPケルコ社の2原料について、パーソナルケア領域の販売権を獲得。ルーブリゾール社の合成ポリマー増粘剤への知見と、CPケルコ社の天然多糖類ビジネスにおけるノウハウが融合することで、世界的に加速している天然由来ニーズに応えていく。

 「ケルコケア デュータンガム」と「アーバロン R₋50」(ルーブリゾール社、アーバロンはCPケルコ社の商標)は、この合意に基づき発売された。

 天然由来レオロジー調整剤「アーバロン R₋50」は、微生物由来のセルロースと天然由来のセルロースガムの混合物で、洗浄剤にビーズやスクラブの安定保持効果を付与する。岩瀬コスファは両製品の拡販に注力し、さらなる天然由来ニーズに応えていく。

 昨今のコロナ禍、岩瀬コスファはウェビナーを通じた積極的な情報発信に取り組んでいる。セミナー形式で動画を配信しており、初回はアルコールジェルと、肌荒れケア向けの保湿原料を紹介した。今後も月2回程度のペースで開催していく予定だという。
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