資生堂、SABFAのカリキュラム刷新、新校長に計良宏文氏が就任

粧業日報 2020年7月3日号 4ページ

資生堂、SABFAのカリキュラム刷新、新校長に計良宏文氏が就任
 資生堂のヘアメイクアップアカデミー&スタジオ「SABFA(サブファ)」は6月18日、原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)」2階に移転する。

 美容業界のリーダー育成のため、対象者を美容師だけでなく、美容師免許を持たない美容従事者にも広げてカリキュラムを刷新し、ヘアメイクの作品撮影に最適な最新機材を完備したスタジオを併設する。

 さらに今後はSABFAを卒業したアーティストの活動支援のため、ヘアメイクを必要とする業務や事業者等とアーティストをつなぐエージェンシー「Office SABFA」の運営等も拡充し、「美の総合アカデミー」として進化する。

 新たな校長には、7月1日付で、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良宏文(けら・ひろふみ)氏が就任。技術だけではなく感性や創造性も育て、美容業界のさらなる発展に貢献していく。

 「SABFA」のスクールカリキュラムでは、宣伝広告等で活躍する資生堂ヘアメイクアップアーティストが指導し、外部講師にはさまざまな芸術の分野で活躍するスペシャリスト達が教壇に立つなど、技術、美意識、感性を磨く授業を実施してきた。

 今後は、働きながらでも受講できるよう設定し、美容師免許を持たない美容従事者にも、「本物の美しさ」に触れて美を多角的に捉える広い視野と創造性を身につけてもらうカリキュラム編成へと移行する。

 10月より順次開講する5つのコースの中には、アートディレクターやファッションデザイナーとのセッションを通じて、実践形式でクリエイティブな表現力と感性を磨くコースも新設。このコースの修了制作では、資生堂の企業文化誌「花椿」(web)とのコラボレーションを予定している。

 また、専門的な技術に特化した1回毎でも受講可能な講座や、スクール卒業生向けブラッシュアップ講座、中国・アジアの美容師向け短期コース、フォトシューティングセミナーも開設。さらに、「SABFA YouTubeチャンネル」では講師紹介等を配信する。

 8代目となる新校長に就任する計良氏は、1992年、資生堂に入社後、資生堂 ビューティークリエイションセンターに所属。宣伝広告や雑誌のヘアメイクを数多く手がけ、パリコレクションをはじめとしたファッションショーのヘアチーフを務めた。

 また、日本を代表する美術家の森村泰昌氏や写真家・華道家の勅使河原城一氏等との協働を通じ、多様な美の価値観やニーズを捉えて、既成概念を打破する革新的な作品にも挑戦。2019年夏には埼玉県立近代美術館にて展覧会を開催している。
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