ジャパン・コスメティックセンター、台湾・フランスへの展開が加速

週刊粧業 2020年6月22日号 8ページ

ジャパン・コスメティックセンター、台湾・フランスへの展開が加速
 JCCは設立以来、ローカルからグローバルをつなぐハブとして、国内企業の海外販路開拓の支援事業にも継続的に取り組んできた。

 19年度は、台湾でのテストマーケティングとフランスの展示会への出展を中心に、海外マーケットへの参入、サプライチェーンの構築を進めた。

 台湾テストマーケティングでは、美と健康をテーマにした専門見本市である福岡国際ビューティー・ショーの企画「九州ビューティー」の出展企業の中から大賞を獲得した5社が、台湾でのテスト販売を行った。

 現地では、アットコスメストアと協業し、2カ月間のテスト販売の結果、うち2社は継続的な取引につながっている。

 コスメバレーとしてのつながりも深いフランスでは、国際化粧品展示会「COSMETIC360」に5社が出展した。ゆずをモチーフにした商品を紹介するなど、容器やOEMなど、新たなビジネスが生まれたという。

 今年は、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、バーチャル展示会「e₋COSMETIC360」として開催が予定されており、JCCは会員企業の出展サポートを行う。

 海外展開が成果につながっている一方で、事務局参事の八島大三氏はフランスにおけるBtoC事業の難しさも実感したという。

 現地の商流開拓や法規制、チャネル戦略などに加え、「どうやってフランスの消費者に届けるか」までが、海外展開におけるハードルになっている。今後は、より包括的なサポートをパッケージ化して提案していくという。

 また、産業チェーンとしての協業においてはBtoC事業とは全く異なるマーケットが出現する。

 今年度については、改めて中国や東南アジア、中東地域にも力を入れ、少しずつ販売ルートを構築していく方針だ。

 こうした海外進出支援のほか、JCCではサプライチェーンの構築や地域素材活用など、様々な取り組みを進めている。

 特に、今年度は新たにビューティ&ヘルスケア領域のスタートアップ企業のサポートを加速させていく。

 「SAGAn Beauty OPEN ACCELERATOR 2020」は、佐賀県内企業との協業やオープンイノベーションによる新たな事業創出を目指すもので、9月上旬に募集開始を予定している。
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