メナード、炎症抵抗力向上でシミを予防する美白アプローチ発見

粧業日報 2020年7月1日号 3ページ

メナード、炎症抵抗力向上でシミを予防する美白アプローチ発見
 日本メナード化粧品は、紫外線などで起きる過剰な炎症を抑える抵抗力が、自らの肌に備わっていることを明らかにした。また、ゲンチアナ(リンドウ科の植物)の根から抽出したエキスが、その能力を高め、過剰な炎症を抑制することを見出した。

 今後、これらの研究成果を、炎症によるシミの予防へ応用し、新しい美白アプローチとして展開していく。なお、この研究成果は、第45回日本香粧品学会(誌上開催)にて発表する。

 肌の細胞は紫外線などの刺激を受けると、炎症を引き起こす生理活性物質「炎症性サイトカイン」(IL-1α/β、TNF-αなど)を放出する。

 この物質は、メラノサイトと呼ばれる細胞を刺激し、シミの原因となるメラニン色素の産生を高める働きがあるため、紫外線でシミができる原因の1つとされている。

 一方、近年の研究では、ヒトの生体に過剰な炎症を抑える能力が備わっていることが報告されており、肌にもこのような炎症を抑える能力が備わっていることが考えられるが、そのメカニズムについては明らかにされていなかった。

 今回は、肌の炎症部においてIL-37(インターロイキン-37)と呼ばれるタンパク質が、過剰な炎症性サイトカインの放出を抑えることで炎症を鎮静化していることを確認した。

 さらに、リンドウ科の植物「ゲンチアナ」の根から抽出したエキスには、IL-37の産生を促進させ、紫外線などによる過剰な炎症に対する抵抗力を高める働きがあることを突き止めた。
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