化粧品輸入・販売のC社は、今まで取引先からの注文をメール・電話・FAXで受けていましたが、基幹システムの入れ替えと共にBtoB専用のECサイトを導入し、業務効率化を実現しました。
代理店や営業の訴求あってのことですが、注文のEC化率は約90%となり、処理時間や入力ミスが削減されたために、月に30~40時間あった残業時間はほぼゼロになりました。注文リミットを延長でき、取引先側にもメリットが生まれたので、囲い込みにもつながっているようです。
ECサイトを利用することで、今までアピールできていなかった商品を紹介でき、注文数も増加しています。
一見、システムの導入と聞くとあくまで守備的なものであり、売上が伸びるものではないと考えがちですが、業務効率化が図れれば、空いた時間を利用して営業活動や分析等に時間を割くことができ、結果的にはサービスレベルや売上の向上につながります。
また、新型コロナウイルスの蔓延により、世の中の在り方や商売の方法も大きく変わっていくと考えられます。
企業にとって、対面での営業活動の制限や、テレワーク推進が課題になる中で、こういったWebを活用した仕組みをうまく取り入れられるかどうかが、今後の業界で生き残っていくための重要な要素になっていくのではないでしょうか。
次回は化粧品を受託製造している企業のシステム化事例をご紹介いたします。
風間翔平(株式会社アイル ITプランナー)
アイル開発の販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」、企業間の受発注取引専用ECシステム「アラジンEC」などを提供。化粧品・日用品業界特有の業務に精通し、企業の潜在課題に適したシステム提案に定評。前年度の新規受注件数は社内トップ。年間30社以上の業務改善の相談に応じている。
アイル問い合わせ:0120-356-932/webmarketing@ill.co.jp