富士経済、コロナ禍のメークアップ・ボディケア市場を予測

粧業日報 2020年7月20日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 2020年はメーク市場が11.8%減、ボディケア市場が6.8%減の見込み
  • 2020年のメーク市場は店舗休業、タッチアップ自粛、テスター撤去で苦戦
  • リップ・UVケアは2ケタ減、アイブロウ・ボディシャンプーは微減で明暗
富士経済、コロナ禍のメークアップ・ボディケア市場を予測
 富士経済は、3月~5月にかけて、参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データをもとに、メークアップ・ボディケアの国内市場を調査した。

 2019年のメークアップ市場は前年比1.4%増の6090億円、内訳はベースメークが1.2%増の3335億円、ポイントメークが1.6%増の2755億円となった。ボディケア市場は0.9%増の2017億円だった。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響による百貨店の休業や外出機会の減少などで、メークアップ市場、ボディケア市場とも大幅な減少が見込まれる。

 メークアップ市場は11.8%減の5374億円、内訳はベースメークが12.6%減の2916億円、ポイントメークが10.8%減の2458億円を見込む。ボディケア市場は6.8%減の1879億円と予測している。

2020年のメークアップ市場は店舗休業、
タッチアップ自粛、テスター撤去で苦戦

 2019年のメークアップ市場は、SNSや動画サイトを通じたメークアップ方法の習得が定番化する中で、消費者の嗜好の多様化やTPOに応じた使い分けにより使用アイテム数が増加し、ベースメーク、ポイントメークともに市場は拡大した。

 ベースメークではパール剤やカラーコントロールによるトーンアップ・艶感のある仕上がりがトレンドの主流になる一方で、マットやセミマットな質感などを訴求したアイテムも需要を獲得した。

 ポイントメークでは、口元よりも目元を重視するトレンドにより、アイシャドウのほか、カラーアイライナーやカラーマスカラといった目元の印象を変化させるアイテムが好調だった。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響による外出機会の減少やマスク着用者の増加などでメークアップそのものの需要が減っていることに加え、入国制限によりインバウンド需要が大幅に減少するとみられる。

 また、店舗の休業に加え、カウンセリングチャネルではカウンターでのBCによるタッチアップの自粛、セルフチャネルではテスターの撤去などが行われ需要喚起に苦戦している。

あと69%

続きを読むには無料会員登録が必要です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • 化粧品業界の優良記事を
    お届け
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 富士経済、コロナ禍のメークアップ・ボディケア市場を予測

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop