近代化学、ヘアケア製品の研究開発を推進

週刊粧業 2020年7月13日号 54ページ

近代化学、ヘアケア製品の研究開発を推進
 ヘアケア専門OEMの近代化学では、自然由来指数100%のシャンプー・トリートメントをはじめ、アルコールベースで除菌効果が期待できる水の要らないシャンプーなど、時代のニーズに応じた高付加価値ヘアケア製品の開発を進めている。

 岡部達彦社長に、研究開発の最新成果を聞いた。

 ――研究開発の最新成果についてお聞かせください。

 岡部 新たに開発した自然由来指数100%のシャンプーとトリートメントは、今夏からのOEM提案を目指している。

 当社ではこれまで、シャンプーとトリートメントの製造において機能性やコスト的な面から、自然由来指数が80~90%にとどまっていたが、この度、自然由来指数100%でありながらも指通りや仕上がりの良い製品の開発に成功した。

 最新の研究開発ではこのほか、ヘアケアカテゴリーにおいてコロナ対策を訴求した製品が少ない点に着目し、アルコールベースで除菌効果が期待できる水の要らないシャンプーの製品化を進めている。

 水が不要で使いやすいうえ、指通りもなめらかで髪の仕上がりも良く、早期にOEMで提案していきたい。

 ――製品開発では今後、どのような取り組みを進めていきますか。

 岡部 アルコールの新たな調達先としてこのほど、中国現地の日系大手商社と契約し、今後は前述のアルコールベースで水の要らないシャンプーをはじめ、医薬部外品のハンドソープやハンドジェル、除菌スプレー、全身除菌ボディソープなどコロナ対策アイテムの開発を加速していく。

 今後の課題としては、当社研究員の高齢化が進んでいるため中堅や若手社員を採用していきたいが、まずは大学機関との共同開発など社外との取り組みで人材面での課題をカバーしていきたい。

 また、コロナの影響で苦境に立たされている美容室を支援する一環として、実際に私自身が美容室を訪れ、「美容室、来店されるお客様それぞれが今何を求めているか」をインタビューし、SNSを通じて広く発信するとともに、現場の声を反映した新たな製品づくりにチャレンジしていきたい。
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