ケイズ、顧客ニーズを先読みした製品提案に注力

週刊粧業 2020年7月13日号 54ページ

ケイズ、顧客ニーズを先読みした製品提案に注力
 化粧品容器の卸販売と化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズは、容器とOEMに精通した化粧品コンシェルジュを目指し、顧客のニーズを先読みした製品の提案に注力している。

 現在進めている取り組みや今後の研究開発について、角嶋一幸社長に話を伺った。

 ――現在、注力している取り組みをお聞かせください。

 角嶋 同業他社との競争ではなく、あくまでも化粧品コンシェルジュとして、お客様から「何かあればケイズに相談しよう」と思われるような便利な存在となることを、これまでもこれからも変わらず追求し続けていく。

 お客様の一歩先を行き、目新しい情報を提供していくことが我々の目指す化粧品コンシェルジュの姿であり、お客様のニーズを先読みする努力をしなければ、時代に取り残されてしまう。

 目新しい情報の提供に向けて、当社では昨年5月に「製品設計課」を新設し、容器・OEMの両面で情報収集を行い、化粧品が出来上がるまでの全ての基本的なプロセスの情報や技術のデータベース化を進めている。

 さらに、今年は「統括本部」を新設し、品質保証や生産管理などのモノづくりに関わる部署だけでなく、社内の全部門を横断して人材育成を進めている。今春には当社で初めて新卒社員を採用し、研究開発部にも新たなメンバーを配属した。

 ――研究開発では今後、どのような取り組みを進めていきますか。

 角嶋 昨年12月には危険物を扱える化粧品工場として許認可を取得し、今年に入り新型コロナの影響でアルコール消毒液が化粧品と指定医薬部外品を含めて開発が一気に進んだ。海外から容器を調達できる強みも相まって、保湿や香りを付与したアルコール系製剤の引き合いが高まっている。

 今後の研究開発では、こうしたウィズコロナやアフターコロナを見据えて需要の高まりが期待される製品の処方開発を進めていきたい。また、年内をめどに当社がこれまで15年以上にわたって開発を進めてきた「セラミド」の画期的な新原料・新処方を採用した製品を複数展開していく。
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