エア・ウォーター・ゾル、新たな価値の創造へ新研究所が始動

週刊粧業 2020年7月13日号 52ページ

エア・ウォーター・ゾル、新たな価値の創造へ新研究所が始動
 エアゾール製造と化粧品OEM事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは、ODM戦略として今年3月に茨城工場敷地内に新研究所「価値づくり研究所」を開所した。

 茨城工場は18年12月に化粧品を主とした第二工場を新設している。尾上英俊社長に話を聞いた。

 ――感染拡大の影響はいかがですか。

 尾上 新工場はエアゾール、危険物扱いの化粧品、非危険物の一般化粧品を製造する設備を整えており、手指用消毒アルコールの受注が伸びている。

 新型インフルエンザ流行時に開発した複数の処方があり、それらを用いることで早期に対応することができた。夏季以降は需給バランスを見ながら対応していく。

 当初計画とは異なる状況で新工場の稼働率が上がっているが、製造業として「お客様の抱える課題を解決する」という点では、多品種に対応する新工場の機能を活かせたと評価したい。

 今後の見通しは正直、難しい。在宅・リモートワークの広がりで、消費行動や化粧品のあり方も変わる。

 EC化率の向上はもとより、在宅時間が増え、美容に費やす時間も増えるなどの変化が見られるかもしれない。

 そうした生活者の意識や行動の変化を敏感に汲み取り、商品化までの速度を上げられるかどうか。「モノづくりから価値づくりへ」を理念にODM化を推進する上で、重要な課題だと捉えている。

 ――ODM化に向けて新研究所も開所しました。

 尾上 新たな価値を提供していくにはまず、たくさんの情報が必要である。

 研究だけでなく、営業など全ての部署で「情報」というものへの意識を高めようと周知させている。

 収集した情報を体系的に整理し、新たな価値を創造していきたい。

 また、他社との差別化を意識し、素材研究を強化する。

 自社で製造するコラーゲンは、設備を茨城工場に移設し、年内に生産を開始する予定だ。

 コラーゲンの研究を進めながら、生産技術との組み合わせで新たな価値を見出していく。
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