ポーラ、顔のいきいき印象が変わる3つの肌要素を解明

粧業日報 2020年8月19日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 視覚情報を網羅的に把握できる空間周波数解析で判明
ポーラ、顔のいきいき印象が変わる3つの肌要素を解明
 ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業は、いきいきして見える顔には、肌の質感に3つの要素があることを明らかにした。同研究成果は、今後、ポーラ・オルビスグループの商品やサービスに活用される。

 従来の研究や経験から、顔の印象には目鼻立ちや表情、シミやシワの状態が関係していることがよく知られているが、同社では近年、顔全体の見た目の状態を一気に捉えることのできる「空間周波数解析」を用い、実際は肌の質感も印象を左右する大きな要因となっていることや、どのような質感がどのような印象に結びつくのかを研究してきた。

 そこで今回、顔を「いきいき」と見せる肌の特徴について、空間周波数解析を用いて検証した。

 18~82歳の女性272名の顔画像(正面、真顔)を用意し、画像の人物とは面識のない女性20名に「いきいき」して見える度合いを7段階で評価してもらうとともに、同じ顔画像の特徴を空間周波数解析で数値化し、そのデータを用いて「いきいき」度合いと関連する要素を絞り込んだ。

 その結果、見た目の「いきいき」度合いには、「明るく、透明感がある」「みずみずしさ、やわらかさが感じられる」「頬がふっくらしている」といった肌の要素が大きく寄与していることがわかった。

 今回の研究結果より、笑顔などの表情でないときでも、肌の質感によっていきいきとした印象になることが示唆された。今回突き止めた3つの要素は、スキンケアをはじめとして日々の手入れや生活習慣での工夫で高めることができるという。

 また、同じ研究から「いきいき」として見える度合いは年齢とは関係ないことも判明した。

 つまり、若いからいきいきして見える、年老いたからいきいきとして見えないということはなく、全ての人がいきいきとして見える可能性を秘めており、明るさ、やわらかさ、ふっくら感を引き出すことが、年齢に関係なくいきいきとした印象につながることがわかった。
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