コーセーが展開する仕上げ用ローション「メイク キープ ミスト」が、発売約1年で総出荷数量200万本を突破するほどのヒットとなり、メーク仕上げの新習慣として定着化を図っている。
同品は、昨年6月の発売時から好調に推移しており、今年3月には出荷数が100万本に達した。
コロナ感染拡大が強まる中、感染予防のためマスク着用の日常化とともに、マスクの着脱や蒸れなどによるメーク崩れに悩む女性が急増し、需要はさらに膨れ上がっている。
5月に限定発売した「トライアルサイズ」と「フレッシュシトラスの香り」も既に完売する勢いで、ミリオン突破の報告からわずか4カ月後に出荷数量は倍増した。
これまでメーク崩れを防ぐ製品は、パウダータイプが多く、スプレータイプは手軽だが、使うと肌のきしみや乾燥が気になるといった声もあった。
同社は、近年のメークトレンドである「ツヤ肌メイク」に着目し、ウォータープルーフ&皮脂プルーフ効果と、軽いつけ心地でうるおい感の持続効果を両立させたミストタイプを開発した。
昨年9月からは、口紅コート「リップ ジェル マジック」と合わせて、メークが落ちない「メイクキープシリーズ」としてコミュニケーションを図っている。
今秋はまつげを効果的にカールして長時間持続する「カール キープ マジック」(9月16日発売)を加えてリレーション強化を図る。
同社は、感染予防をしながらの生活から生まれてくる新たなニーズや肌の悩みに対し、「一過性のものではなく、長く使い続けていただける新商品開発や商品改良を今後も進めていく」と述べ、併せて「既存商品の特長を活かした使い方の提案も行っていく」と語った。
秋口にかけては「フェリセント フレグランスハンドジェル」(清涼剤)の水なしで香りを楽しみながら手指を清潔にできる特長を活かし、新たな需要創出を図る。