プラス、SNSで認知広がり通販売上が好調

週刊粧業 2020年8月24日号 12ページ

プラス、SNSで認知広がり通販売上が好調
 サロン向けのヘアケア商品を製造するプラスは2017年1月、天然と無添加にこだわったオリジナルコスメを展開するレイナチュラルと共同開発した同社初のBtoCヘアケアブランド「ハニープラス」(シャンプー1品・トリートメント2品各1200円、写真)を、全国のバラエティショップで販売を開始した。

 ハニープラスは、水以外の全成分中、純度100%の生ハチミツが最も配合量が多く、ハチミツを高濃度で配合することにより、しなやかでまとまりやすい髪に仕上げるという。

 同ブランドの広報兼営業を務めるレイナチュラルの鈴木礼子社長によると、水の次にハチミツを配合し、サロン専売品と同じ成分で1200円というブランド価値を保つため、バラエティショップでの展開を進めてきた。

 しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、主要販売店であるバラエティショップが軒並み営業自粛を余儀なくされ、今年5月の月間店頭売上は昨年同月比で1割まで激減した。

 この窮地を救ったのが、ハニープラスの公式ツイッターをフォローする約8500人の愛用者だった。店頭売上が激減している現状を伝えると、多くのフォロワーによってその投稿が拡散された。

 こうしてSNSを通じて認知が高まったことでブランドサイトのみならず、6月に入り店頭と外部ECでの売上が大きく伸長し、コロナ禍でも今上期は前年同期を上回る好調な売上で推移したという。

 今年1月にリニューアルしたブランドサイトでは、商品説明が中心だった従来のコンテンツにヘアケアコラムを新たに追加し、商品開発者の顔写真も掲載した。

 そして、髪質や髪の悩みに応じてラインナップの中から最適な組み合わせを提案するシステムを新たに採用したほか、サイト内の決済方法にアマゾンペイを導入するなど、初めてサイトに訪れた顧客でも安心して商品の選択や購入ができる環境づくりを進めた。

 SNSの取り組みでは、ブランド公式アカウントに加えて、開発者のアカウント(シャンプー博士)を通じ、商品情報以外に化粧品製造の開発者から見たヘアケアに関する情報を配信している。

 さらに今年5月には、ハニープラスのLINE公式アカウントを開設し、SNSを通じた愛用者とのコミュニケーションを積極的に推進している。
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