花王、スキンケア動作習慣が皮膚状態に影響する可能性を確認

粧業日報 2020年9月28日号 4ページ

花王、スキンケア動作習慣が皮膚状態に影響する可能性を確認
 花王スキンケア研究所・感覚科学研究所は、神戸大学大学院システム情報学研究科 上原邦昭名誉教授(現大阪学院大学)との共同研究によって、毎日のスキンケア動作習慣が心拍自律神経活動や皮膚状態に影響する可能性を見出した。

 スキンケアの動作は、皮膚をすこやかに保つだけでなく、リラックスなどの心理的効果があることが知られているが、日常の習慣的なスキンケア動作は一人ひとり異なり、かつその動きは複雑なため、スキンケア動作の個人的な特徴と、皮膚機能や身体機能との関連性を客観的かつ定量的に評価することは困難だった。

 そこで今回、スポーツの分野で選手の身体の動きをデータ収集する技術の1つである光学式モーションキャプチャーを取り入れ、ユーザーのスキンケア動作を客観的に評価。女性39名(30~40歳)の皮膚状態を測定し、その後、日常のスキンケア動作を再現してもらい、その際の手の動き(指輪についたマーカーの動き)を光学式モーションキャプチャーで計測した。

 また、スキンケア前後には、気分に関するアンケートと心拍変動(心拍自律神経活動)も計測。手の動きの速度から各速度成分比率を求め、心拍自律神経と皮膚状態との関連を調べた。

 その結果、ゆっくりとした手の動き(速度成分1~7cm/秒)の比率が高い人ほど、スキンケア後、心拍副交感神経活動が増大していた。

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