大日本印刷、バイオマスプラスチックの普及拡大へ

C&T 2020年9月15日号 20ページ

カンタンに言うと

  • バイオマスプラスチックの普及拡大へ
大日本印刷、バイオマスプラスチックの普及拡大へ



 リサイクルしやすい製品では、通常複数のプラスチック素材で構成されるパッケージを、単一素材のプラスチックで作りリサイクルしやすくした「DNPモノマテリアル包材」(PE・PP(ポリプロピレン)の2種)の開発に注力している。

 同社ではラミネートチューブの「バイオマテック」やモノマテリアルのラインアップがある。近年、化粧品やトイレタリーメーカーでは紙化の取り組みが加速し、再生可能資源である紙を使用したラミネートチューブも開発した。

 化粧品業界に向けてはこのほか、「DNP機能性フィルム複合型PETボトル Complex Bottle(コンプレックスボトル)」の提案も強化していく。



 「Complex Bottle」は、透明で小さい試験管のような形のプリフォームに着色フィルムを被せ、膨らませながら一体成形することでボトル底部まで着色フィルムで覆ったPETボトルだ。

 機能として、遮光性や酸素バリア性などを持っている。印刷による美麗で高級感のあるデザインを表面に施せるとともに、ビンの形状も再現することもできる。

 外側の着色フィルムは簡単にはがすことができ、ボトル本体と分別可能な仕様となっている。

 使用済みプラスチックの再資源化事業への取り組みにも注力をしている。

 今年6月、同社を含む12社(サントリーMONOZUKURIエキスパート、東洋紡、レンゴー、東洋製罐グループホールディングス、J&T環境、アサヒグループホールディングス、岩谷産業、凸版印刷、フジシール、北海製罐、吉野工業所)で共同出資会社「アールプラスジャパン」を設立した。

 米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社の技術を活用した環境負荷の少ない効率的なプラスチック再資源化技術を開発するという取り組みで、本技術を確立できれば使用済プラスチック問題へ大きく貢献できると考える。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 大日本印刷、バイオマスプラスチックの普及拡大へ

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop