グラセル、あらゆるエコ原料を検証し製品化を実現

C&T 2020年9月15日号 14ページ

カンタンに言うと

  • 多様な環境ニーズに対応できる容器会社へ
グラセル、あらゆるエコ原料を検証し製品化を実現


 さらに同社は、製品開発だけでなく、事業活動を通じて、環境問題など持続可能な発展に貢献する取り組みを推進している。

 取り組みの一例として、14年に建設した本社社屋には太陽光パネルを導入し、業務で使用する封筒や紙袋などは、環境に配慮した紙への切り替えを進めている。

 昨今は「環境に配慮した紙の使用では、森林を守る森林認証紙の使用を推進している」(同社)。

 森林認証紙は、責任ある森林管理の普及を目的とする団体から認められた森林で生産された木材や、適切な森林資源の使用につながる原材料を使用して作られた紙のことで、製品カタログや名刺なども切り替えを進めているという。

 また、印刷で使用するインクは「植物油インキ」を採用。インキの油性分の一部を石油ではなく、再生可能な大豆油やヤシ油など植物由来の油、および、それらをリサイクルした再生油で構成されている。

 同社は、環境ニーズに対応した容器の開発・販売を軸に「サステナブルな企業活動のさらなる推進に向けて、今春よりSDGsへの取り組みを本格的にスタートした」(同社)。

 他にも環境にやさしい企業活動の一環で、環境省が海洋プラスチックごみ削減に向けて「プラスチックとの賢い付き合い方」を全国的に推進する「プラスチック・スマート」キャンペーンに賛同し、参加するなど活動の幅を広げている。
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