花王、独自技術による計測で幼児の歩行発達メカニズムを解明

粧業日報 2020年10月22日号 3ページ

花王、独自技術による計測で幼児の歩行発達メカニズムを解明


 今回は歩行の質に着目し、モーションキャプチャ技術を活用して、幼児の歩行発達メカニズムの解明に取り組んだ。

 歩幅などの一般的な歩行計測指標だけでなく、骨盤や関節の角度などの動作解析を合わせて行うことで、下半身の動きのモデル化が可能になった。さらに、ここで得られた知見から、紙おむつ着用の歩行への影響についても検討することにした。



 試験では、月齢13~37カ月の自立歩行可能な幼児97名を歩行経験月数(歩き始めてからの月数)によって6カ月ごとに4つのグループに分け、はき慣れたおむつ(排尿していない状態)をつけて自立歩行をしてもらい、7つの指標(「骨盤の傾き」「股関節の開き方」「膝の曲がり方」「足首の曲がり方」「歩幅」「歩隔(左右の足の間隔)」「体の重心の揺れ方」)を調べた。

 その結果、歩き始めの不安定な歩行から安定した歩行へと発達する過程において、7つの指標の変化は同時には起きておらず、下肢の関節角度の変化は、骨盤と股関節から始まり、膝関節、最後に足首へと、体の中心に近いところから遠いところの順で起こることが確認された。
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