ナユタ、カスタマイズをキーワードに新発想のものづくりを構想

週刊粧業 2020年10月19日号 16ページ

ナユタ、カスタマイズをキーワードに新発想のものづくりを構想
 ナユタでは、9月から処方開発の人員を1名増員し、より広いバリエーションでの処方提案に取り組んでいる。

 また、現在もスキンケアを中心に全般的に開発が進行しているほか、上期にはマスク用ミストを発売したこともあり、関連製品の受注にもつながった。

 その一方、今般のコロナ禍では化粧品業界全体へ大きなダメージが広がっている。山﨑尋士代表取締役は「新サービスや新処方、新規顧客への対応を進める」としたうえで、「新しいことにチャレンジしていかなければならない」と、2021年以降の化粧品OEMを展望する。

 その1つとして、同社では「カスタマイズ」をキーワードとするものづくりを構想している。個人のオーダーで好みのエキスや香りなどを選択することができるシステムで、新たな付加価値として訴求していく。

 「考え方は料理のトッピングに近い」(山﨑社長)という同サービスは、料理のレシピ動画のようなプロモーションも構想しているという。今年中にモニターテストなどの準備を開始し、早ければ来年中にもサービス開始を予定している。

 カスタマイズサービスについて、山﨑社長は「これまでの化粧品製造とは大きく異なる」と話す。従来のライン製造は難しく、新たな生産体制の構築が求められる。

 また、品質や安定性、価格についても、これから確認を進めていかなければならない。しかし、先行きの見えない状況の中で、山﨑社長は「発想の転換が重要だ」と話す。

 さらにカスタマイズサービスの展開に加え、営業・工場が一丸となってさらなる提案強化にも努めていく。

 工場ではバルクシェアを導入するなど、小ロットへの対応も加速させていく。回転率を上げていくことで、生産性の向上とともに、顧客メリットにもつながる。

 「痒いところに手が届く営業活動や生産体制を武器に、選ばれる化粧品OEMになりたい」(山﨑社長)
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