ポイントピュール、ヒト幹細胞培養液のデータ取得に注力

週刊粧業 2020年10月19日号 15ページ

カンタンに言うと

  • コロナ禍の免疫関連研究にも意欲
ポイントピュール、ヒト幹細胞培養液のデータ取得に注力
 沖縄県・久米島のOEMメーカー、ポイントピュールはヒト幹細胞培養液や久米島海洋深層水の研究開発に注力しており、昨今は、これらオリジナル原料への引き合いが高まっている。

 オリジナル原料「白金(プラチナ)ナノコロイド ヒト幹細胞エキス」は、白金ナノコロイドにヒト幹細胞培養液を付着させ、コラーゲンで包むことで肌への浸透性を高めている。

 培養上清液には、肌再生のカギとなるサイトカインが豊富に含まれており、ターンオーバーの改善が期待できる。引き続き研究開発を進め、安全性や効能効果などに関する新規データの取得を目指している。

 さらに、久米島の海草から分離した植物性乳酸菌の研究にも力を入れている。

 健康食品を中心に注目を集める乳酸菌だが、大道敦代表取締役は「今後、化粧品分野にも乳酸菌の需要が広がっていく可能性がある」と語る。昨今のコロナ禍で免疫力への関心が高まる中、同社は免疫関連の研究にもさらなる意欲を見せている。

 こうした数多くの沖縄天然素材を活用したOEM事業は、エステやスパなどの専門店に加え、昨今では通販企業からの引き合いも高まっている。

 オリジナル原料を軸に提案に注力したことで5月以降のOEM事業も好調で、現在のところ12月ごろまでフル稼働を予定しているという。

 また、昨年から内部体制の充実にも力を入れ、各種充填機の導入による生産設備の強化やISO19001の取得などを進めたことも奏功している。

 研究開発では久米島の本社に加え、東京営業所にもラボを併設。「日々、新しい情報が入ってきている」(大道代表)という東京ラボでは、会議システムを介して他拠点との勉強会を実施するなど、拠点の複数化によるメリットが研究面にも表れている。

 今後は、来年末頃を目途に第2工場の増設を検討しているほか、業績好調に伴い、処方作成などの人員増強も進めていくという。
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