資生堂、世界初 粉末の特性を最大限に引き出す新技術を開発

粧業日報 2020年11月13日号 1ページ

カンタンに言うと

  • メークアップ製品などに幅広く活用、第1弾はマキアージュのBBクリームへ
  • 世界初の新技術を搭載したマスクにつきにくいBBクリームが登場
資生堂、世界初 粉末の特性を最大限に引き出す新技術を開発
 資生堂は、水をはじく性質をもつ疎水化処理粉末を油や界面活性剤に頼らずに水に分散する技術を世界で初めて開発し、粉末が本来もつ特性を最大限に発揮させることに成功した。

 疎水化処理粉末は水や汗に強い性質をもち、主に化粧持ちや発色を良くする目的でメークアップ製品を中心に多くの化粧品に使用されているが、化粧品に安定的に配合するためには油や界面活性剤を使用する必要があり、使用感や仕上がり、発色などに制限があった。

 そこで、粉末の特性を最大限に引き出すために、新しい手法の開発に挑戦した。



 従来、疎水化処理粉末を化粧品に配合するために必要とされていた油や界面活性剤は、粉末が本来もつ感触や見た目などの特性を弱めることがあったが、疎水化処理粉末と保湿剤と水を特殊な方法で適切に配合する今回新たに開発した技術を用いることで、油や界面活性剤に頼らずに水に分散することに成功した。

 油などのべたつきがなく粉末が肌に配向して均一な膜をつくるフィット感の高いファンデーションや、パール剤などの粉末が本来もつ色味や光沢を活かした強い輝きをもつアイシャドウなど、これまでにない新たな価値開発の可能性が広がる。

 この技術は、うるおった艶やかな仕上がりと肌に密着してマスクにつきにくい効果を両立する日中用色つき美容液として、11月21日に発売する「マキアージュ ドラマティック ヌードジェリー BB」に搭載されるほか、今後同社の製品開発に広く活用していく。
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