ポーラ調査、表皮の状態は「秋と冬」、真皮の状態は「夏と秋」に悪化

粧業日報 2020年11月18日号 4ページ

ポーラ調査、表皮の状態は「秋と冬」、真皮の状態は「夏と秋」に悪化
 ポーラは、2019年7月1日~2020年6月30日までに得られた肌分析結果16万8878件をもとに、パーソナライズドサービスブランド「APEX」の肌を動かしている動画から解析するポテンシャル分析を用いて、肌の未来の可能性と季節による影響を分析した。



 ポテンシャル分析では、「表皮ポテンシャル」でうるおいを保ち、透明感ある角層を生み出す可能性、「真皮ポテンシャル」でハリや弾力ある真皮を生み出す可能性、「皮下組織ポテンシャル」でクッション性のある皮下組織を維持する可能性が推測できるが、今回は、各ポテンシャルに影響を及ぼす季節について分析し、表皮ポテンシャルは「秋と冬」、真皮ポテンシャルは「夏と秋」、皮下組織ポテンシャルは「ライフスタイル」による影響が大きいことが示唆された。

 検証にあたっては、アペックスの肌分析で使用している独自の季節区分を用い、季節によってポテンシャル分析で予測した表皮・真皮・皮下組織それぞれの状態をあらわす「1:悪い~5:良い」の5段階スコア分布に有意な差があるかどうかをχ2検定で調査した。

 その結果、表皮ポテンシャルと真皮ポテンシャルに季節による有意差が認められた(p<0.05)。

 アペックスでは、平均気温、日照時間、湿度等の気象要素をもとに類似の地域で区分を設定し、桜の開花日等の季節変化の指標を参考に、各地域区分における春夏秋冬の期間を決めている。

 表皮ポテンシャルは「秋と冬」、真皮ポテンシャルは「夏と秋」の季節でスコアが低くなるという。一方、皮下組織ポテンシャルは季節による有意差が見られず、季節よりもライフスタイルの影響を受けやすいことが示唆された。
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