ポーラ・オルビスHD、社内ベンチャーが第1弾商品を発売

粧業日報 2020年11月30日号 5ページ

ポーラ・オルビスHD、社内ベンチャーが第1弾商品を発売
 ポーラ・オルビスホールディングスの社内ベンチャーであるencyclo(エンサイクロ)は12月12日、下肢リンパ浮腫患者に向けた第1弾商品として、医療用弾性ストッキング(一般医療機器、カラー:2種、サイズ:S~M、M~L、1万1400円)を発売する。11月18日よりオンラインストアで予約を開始した。

 今後は、リンパ浮腫で悩む人がより楽しく心地よく過ごせるよう、レッグウェアだけでなくインナーウェアなども含め、製品ラインアップを拡充していく。

 encycloは、リンパ浮腫で悩む人の「おしゃれやファッションを楽しみたい」というニーズを叶え、前向きな気持ちになってほしいとの想いから、プロダクトブランド「MAEÉ(マエエ)」を立ち上げ、ビューティーの視点も取り入れた弾性ストッキングの開発に取り組んだ。

 リンパ浮腫とは、がんの手術や治療の影響で、リンパ液のながれが悪くなりむくんでしまう状態のことで、一度発症すると完治が難しいと言われている。

 治療には医療用弾性着衣による圧迫が欠かせない一方で、日々身に着けるものであるため、機能性に加えて、履き心地、ファッション性なども求められる。



 今回発売する商品は、医療機器メーカーとともに、リンパ浮腫の当事者・医療者などの声を取り入れながら開発しており、姿勢や体勢を変えても、関節部分などに食い込みにくく、リンパの流れを妨げにくい糸を使用している。

 また、弾性糸の選択や組み合わせを工夫することで、圧迫力と自然な透明感を実現した。
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