花王、美容カウンセリングサービスのテスト運用を開始

粧業日報 2020年12月2日号 3ページ

花王、美容カウンセリングサービスのテスト運用を開始
 花王は、皮脂に存在する人のRNA(リボ核酸)を網羅的に解析する独自技術「RNAモニタリング」を構築し、Preferred Networksとの協働プロジェクトにより、この技術を応用した美容カウンセリングサービスの構築を進め、11月21日から、この美容カウンセリングサービスの一部機能のテスト運用を開始している。

 今回は、花王の最新ビューティ情報を国内外に発信する中核拠点「BEAUTY BASE by Kao」(東京・銀座)内のパーソナルレッスンスタジオの利用者に別途、皮脂の提供を要請し、同意した人のみを対象とする。



 協力者には、皮脂RNAによるモニタリング結果を後日自宅に郵送するという。

 同サービスでは、専用フィルムで採取した皮脂からRNAの情報を解析し、Preferred Networksの機械学習・深層学習技術で開発された予測アルゴリズムを用いて、加齢や生活習慣の影響で変化することが知られている4項目(肌の糖化レベル、肌の紫外線ダメージの受けやすさ、体内の酸化レベル、体内のストレスレベル)を推定。自宅に郵送されるPersonal Data Sheetにはこの4項目の結果が記載されている。

 これまで、これらの項目を知るためには血液を採取したり紫外線を照射するなどの処置が必要だったが、今回の新技術では専用フィルムで皮脂を採取するだけという非侵襲の方法で推定することが可能になった。

 このテスト運用では、得られたデータを予測アルゴリズムの精度向上に活用するとともに、対象者の意見をもとにサービスの改良を進めていく。
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