三洋化成工業、フケ・かゆみ低減に効果的なヘアケア原料を開発

週刊粧業 2020年12月7日号 12ページ

三洋化成工業、フケ・かゆみ低減に効果的なヘアケア原料を開発
 界面制御技術を強みに幅広い分野の機能化学品を揃える三洋化成工業(本社=京都)は、フケ・かゆみの低減に効果的なヘアケア原料「ピウセリアAMC」を10月に上市した。

 昨今のヘアケア市場では、肌や頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーの需要が高まる一方、使用によりフケやかゆみといった肌トラブルの発生が増加しているという。

 そこで同社は、トラブルの原因となるシャンプーなどの洗い残しに着目する。同社の「ピウセリアAMC」にアミノ酸系アニオン性界面活性剤を併用することで、洗い残し成分を効率的に取り除き、フケやかゆみの低減に効果を発揮することを確認し、高付加化価値ヘアケア原料として展開を開始した。

 「10月より顧客紹介を行っており、高評価を得ている。今後もさらなるデータ取得を進め、ボディソープ等様々な化粧品に配合できる原料として提案していく」(BPC企画部マイスターチーム長谷川氏・森田氏)

 このように、同社は約3000品種にわたる製品や評価・開発技術を化粧品の原料開発に生かし、顧客の困りごとに高付加価値品で応えるソリューション型提案を行っている。

 また、複数のデジタルマーケティングツールを活用し、市場のニーズを迅速に把握する基盤を構築。営研一体型組織として意思決定を速め、顧客が求める原料をよりスピーディーに提供できる環境を整えている。

 このほか、他企業や研究機関との共同開発プロジェクトを推進し、外部のノウハウも取り入れた原料開発にも取り組んでいるという。

 今後について、BPC部統括部長の木村弘子氏は「環境配慮への意識がグローバル市場全体で高まる中、生分解性素材や天然物から抽出した成分を組み合わせた製品開発にも着手している。さらに、デジタルマーケティングで得た情報を活用し、お客様の顕在ニーズや潜在ニーズに至るまでを的確に見極められる人材の育成にも注力していく」と意気込みを語る。
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