ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ、敏感肌向けの肌質改善原料を上市

週刊粧業 2020年12月7日号 10ページ

カンタンに言うと

  • 外原規適合で中分INCIも取得
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ、敏感肌向けの肌質改善原料を上市
 ライオン・スペシャリティ・ケミカルズは今夏、植物由来の敏感肌向け肌質改善剤「レオガードMT」の提案を開始した。25年までに100トンの出荷を目指し、処方とともに拡販を進めていく。

 「レオガードMT」は、マルトテトラオースが主成分のトウモロコシ由来複合糖原料で、外原規に適合するほか、中文INCIも取得している。

 有効性については、荒れ肌のバリア機能改善や保湿、アミノ酸系洗浄剤の泡立ち作用等、様々なエビデンスデータを持つ。

 バリア機能改善の評価試験では、意図的に作成した前腕上部の荒れ肌に、同原料の10%配合処方とコントロールをそれぞれ1日後の経表皮水分蒸散量がコントロールと比較し優位に低下し、荒れ肌モデルに対する即時的なバリア機能改善効果が確認された。

 保湿試験では、同原料とグリセリンを餅の片面に各0.5g塗布し60℃のフライヤーで3分間加熱した結果、グリセリンを塗布した餅と比べ表面のひび割れが少なく、優れた保湿効果を示した。

 さらに、アミノ酸系洗浄剤に懸念される泡立ちへの改善効果も確認されており、へアケアやスキンケア等幅広い製剤への配合が推奨されている。

 「『レオガードMT』は、ニーズが高まる敏感肌向け商品に適するほか、アルコールジェルの刺激性緩和も期待できる。同原料を用いた化粧水やシャンプー等の処方例とともに提案を進める」(同社)

 同社は、15年に設立されたライオンの100%子会社で、同社グループのシーズを活用した提案力を強みに、化学品の製造・販売を手掛けている。
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