山川貿易、サステナブルに貢献する静岡県産100%の茶の実油を提案

週刊粧業 2020年12月7日号 8ページ

山川貿易、サステナブルに貢献する静岡県産100%の茶の実油を提案
 欧州系原料メーカーを中心に商社機能を備える山川貿易は今冬、100%静岡県産の茶ノ実油「GoldTeaOil」を提案できる体制を整えた。

 「GoldTeaOil」は、大正12年に創業された静岡県の老舗製茶問屋「白形傳四郎商店」が製造している。

 茶の製造・販売を主軸に、輸出等幅広い事業を展開している同社は、数年前から健康食品向けに茶の実油の販売を始め、このほど山川貿易と一部共同で化粧品原料向けの展開を開始した。

 同原料は、オレイン酸・リノール産を主体とした脂肪産組成で、オリーブオイルの5倍のビタミンEを含有している。

 また、βカロテンやビタミンE、活性酸素を抑制するCoQ10も含まれており、他の植物種子油と比較しても優れた抗酸化効果が確認されている。現在も評価を進めている段階で、この他にも様々な効果が期待できるという。

 供給面では、100%静岡県産の茶の実から抽出されたため、トレーサビリティが確保されている。コロナ禍でも安定供給を図れるため、昨今の業界ニーズと親和性が高い。

 さらに、サステナブル性が高い点も特長とする。茶の実の収穫時期は茶葉収穫のない10月から12月であり、生産農家の所得向上や放置茶園の防止、景観維持につながるという。

 加えて、地元の福祉施設と連携することで、定年を迎えた高齢者やハンディキャップをもった人等の雇用創出にも取り組んでいく。

 「トレーサビリティの確保やサステナブル性を切り口に提案を進めていく。今後は同原料をはじめとして、グローバルサプライチェーンに影響されずに安定供給を確保できる国産原料の提案体制を整えていく」(取締役 水島史子氏)
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