カネダ、あらゆる毛髪に持続的なボリューム効果もたらす原料を提案

週刊粧業 2020年12月7日号 7ページ

カンタンに言うと

  • 乾かすと構造変化するユニークな作用機序
カネダ、あらゆる毛髪に持続的なボリューム効果もたらす原料を提案
 カネダは新たに「ティラマーブースト 150」(DSM社)の提案を開始した。

 同品はヘアケア製剤へ配合可能で、毛髪の持続的なボリュームアップや櫛通り性の向上などが確認されている。

 さらに、化粧品原料として「マイクロバイオーム・フレンドリー」認証を取得。近年、化粧品業界でも注目を集めるマイクロバイオーム(細菌叢)へのアプローチとして、常在菌に悪影響を与えないことが認められている。

 同品はユニークな作用機序で様々なタイプの毛髪において、処方のヘアケア効果を損なうことなく、ボリュームアップ効果を持続させることができる。

 毛髪に吸着した同品は、乾かすことでラメラ構造(層状構造)からヘキサゴナル構造(結晶構造)となる。

 この構造変化により毛髪の間に空間が生まれ、ごわつきを感じることなくボリュームアップ効果を得ることができる。

 実際に市販のシャンプーに添加し、美容師による評価を行ったところ、目視によるボリュームアップ効果のほか、櫛通り性やスタイリングの操作性も向上しているという評価が得られた。

 また、24時間の持続性試験では、様々なタイプの毛髪においてベースシャンプーと比べて、持続性の高いボリュームアップ効果が確認されている。

 同社は7月、化粧品原料のHPを大幅にリニューアルした。以前より将来を見据えて計画していたリニューアルだが、コロナ禍によりWeb上の情報拡充が急務と考え、急遽前倒しで進められたという。

 トップページのプロモーションバナーや注力原料群の紹介ページに加え、新たに設置した化粧品原材料のデータベースでは同社が取り扱う数多くの化粧品原料を検索することができる。

 9月にはメールマガジンの配信も開始。コロナ禍で顧客との接点が減少する中、効果的な情報発信になっているという。

 「化粧品業界は厳しい状況が続く中、昨今のトレンドや課題解決などへ提案できる商材は多数あり、引き続きこれらの提案に注力していく」(同社)
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