花王、CDPから日本企業初となるトリプルA評価を獲得

　花王はこのほど、国際NPOであるCDPが実施し、世界の調査対象企業が回答した「気候変動」「森林」「水」対応に関する調査にて、全ての分野で最高評価である「Aリスト企業」に選定された。

　トリプルA企業は、CDP質問書への回答をもとに評価された約5800社の中から10社選定されている。花王は日本で初めてのトリプルA獲得となり、「気候変動」分野では2回目、「森林」分野では初、「水」分野では4回目の選定となった。

　花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでおり、2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定。19の重点取り組みテーマを設定し、経営にESGの視点を導入することで、事業の拡大と消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供を推進している。

　今回の選定では、「さまざまなステークホルダーと協働で行う『いっしょにeco』の活動や、気候変動が同社のビジネスに及ぼすリスクや機会について積極的に開示していること」「森林伐採が同社のビジネスに及ぼすリスクや機会について積極的に開示していること」「水の抱える課題が同社のビジネスに及ぼすリスクや機会について積極的に開示していること」などが評価された。

　執行役員 ESG部門統括のデイブ・マンツ氏は、「当社は経営に環境・社会・ガバナンスのESGの視点を導入することで、社会課題に対応し、人々の暮らしや社会で共感を得られる、存在意義のあるイノベーションを生み出すことを目指している。これからも、一人ひとりのサステナブルなライフスタイルを送りたいという思いや行動に応え、こころ豊かな『Kirei Lifestyle』に貢献できるよう努力していく」とコメントしている。