花王、「K25」を策定 2025年に売上高1兆8000億円へ

粧業日報 2021年1月7日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 既存事業は最小資源で価値を最大化、「命を守る」新事業を創出
  •  2030年には「命を守る」新たな領域で売上1兆円を目指す
花王、「K25」を策定 2025年に売上高1兆8000億円へ
 花王は、豊かな持続的社会の実現に向けて、2021年度からの5カ年計画「花王グループ中期経営計画 K25(Kao Group Mid-term Plan 2025)」を策定した。

 消費財のトップメーカーとして多くのモノをつくり、社会に貢献してきた一方、多くの物質とエネルギーを使い、廃棄物を出してきたという反省に立ち、最小限の資源で最大の価値づくりができる、世界に誇れる企業を目指す。

 12月9日にオンラインで行われた記者会見で長谷部佳宏専務(当時、1月1日付で社長就任)は、「消費者の嗜好が多様化し、環境問題が深刻化する中、課題を持っているお客様は海外でますます増えていく。このような中、我々は増えゆく課題に対して一番乗りで立ち向かっていく。このベースにあるのが我々の技術だが、ここに他社との協働でデジタルを組み込み、新しく生まれる領域(ブルーオーシャン)に応用していくことで、よりスピーディに、よりグローバルで多くの人々を救うことを『花王らしさ』として実践していきたい。スピードを上げて、レベルを上げるためには、デジタルなしでは立ち行かなくなっている。デジタルへの投資を大胆に進め、我々の戦い方を大きく変えていきたい」と述べた。

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