東洋新薬、シワ改善や三相乳化の応用製剤が好調

週刊粧業 2021年1月1日号 84ページ

カンタンに言うと

  • ネットを活用した営業も推進
東洋新薬、シワ改善や三相乳化の応用製剤が好調
 化粧品と健康食品のOEM・ODMをODEMとして展開している東洋新薬は、独自技術を活用した開発体制や営業部門の改革が奏功し、前期(2020年9月期)の実績が前年同期比10%増と好調に推移した。髙垣欣也副社長取締役に話を伺った。

 ――前期は増収増益で着地しました。

 髙垣 化粧品事業は、新型コロナの影響を一部受けたが見込み以上の実績となった。要因として、昨年末より提案を開始したシワ改善の有効成分「ナイアシンアミド」配合スキンケアへの受注増が売上を押し上げた。

 本舗メーカーを中心に形成されたシワ改善市場がOEMにも広がる中、提案体制をいち早く整えた点が奏功した。来春には、オールインワンやアイクリームなどに加え、UV製剤の提案を開始する。

 また、界面活性剤を使用しない「三相乳化法」を使用した製品は、瑞々しい感触が支持されるほか、コロナによる安心・安全ニーズの高まりにも親和性があり、受注が伸長している。

 衛生商材では、塩化ベンザルコニウムを配合した肌にやさしいハンドクリームの提案を開始する。揮発性を有する三相乳化の活用で水にぬれても落ちにくい処方を実現した。

 このほか、新たに医薬部外品のスキンケアも開発段階にあり、差別化を進めていく。

 ――営業体制も変革されました。

 髙垣 昨年8月に営業人材の拡充を行ったほか、企画や研究部門をお客様との商談に同席させる頻度を増やし、提案体制を強化した。また、10月に立ち上げた情報サイト「通販ビジネスステーション」を活用した提案にも注力している。

 一方、海外展開では、市場調査や薬事関係に対応できる体制を整えた。中国に加え、東南アジア展開なども推進し、来期は海外含む事業売上を躍進させていきたい。
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