日本色材工業研究所、信頼を基盤に高付加価値メークアップ製品を提供

週刊粧業 2021年1月1日号 84ページ

日本色材工業研究所、信頼を基盤に高付加価値メークアップ製品を提供
 日本色材工業研究所(奥村浩士会長)では昨年、コロナ禍でメークアップ製品の受注減少に見舞われ、厳しい環境での事業活動を余儀なくされた。

 そうした中でも、同社ではニューノーマルの時代に即した処方・生産技術の開発や品質や安全性の向上に向けてさらなる努力を重ねている。

 ――昨年を改めて振り返っていただけますか。

 奥村 マスク着用が求められるコロナ禍において、メークアップ製品のOEM受注は非常に苦戦したが、これまで地道に築き上げてきた信頼関係があるからこそ、こうした状況下でも今後発売される新製品の受注をしっかりといただけていることが非常に有難い。

 製品面では、1990年代に当社でOEMを手がけヒットした落ちない口紅の処方を、マスクに色移りしにくい口紅として改良するなど、時流に応じた研究開発を進めてきた。

 直接お会いできない状況こそ、メークアップの良さをリモートや動画などのデジタルツールでどう伝えるのか。こうした課題に対してこの1年、会社全体で真摯に取り組んできたことは、将来的に必ずプラスになるものと期待している。

 ――今年の重点施策についてお聞かせください。

 奥村 マスクにつきにくいメークアップでは、口紅以外にもファンデーションやチークなどで機能性や付け心地を追求した製品開発を進めていく。

 また、グループ一体の取り組みもさらに加速化していき、フランスのテプニエ社と日本色材フランス社で製造品目の仕分けを実施し、生産性や教育指導面での効率化を図っていきたい。

 メークアップOEMは近年、韓国や中国など低価格帯を得意とする国々の台頭が著しく、グローバルでの競争がさらに激化するだろう。その中で当社では今後も、プレステージ領域において付加価値の高い製品を提供し続けていく。
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