伊勢半 澤田晴子社長、お客様のニーズに応えるものづくりと販売活動を

週刊粧業 2021年1月1日号 42ページ

伊勢半 澤田晴子社長、お客様のニーズに応えるものづくりと販売活動を
 今も、世界中に感染拡大した新型コロナウイルスの影響下に置かれ、予断を許さない状況が続いておりますが、効果的なワクチンや治療薬の開発に期待して、引き続き、感染症への予防に重きを置きながらも、顧客満足の追求と、BCPの取り組みをさらに強化してまいります。

 昨年は、日本市場のみならず、当社が主力とする東アジア市場においても化粧品業界、特にメイクアップ化粧品メーカーについては、マスクの着用や外出機会の減少から、大変厳しい経営を余儀なくされました。

 国内におきましては、什器ブランド内の口紅が大きな影響を受けましたが、マスク着用時でもリップメイクを楽しんでいただきたいという想いから、マスクへの色移りを防ぎ、仕上がりをキープする「キスミー リキッドリップシールド」を発売しました。また、単品ブランドを中心とする眉目商品が健闘しました。

 マスクメイクにより目元重視のメイクにトレンドが移行し、マスクの蒸れによるメイク崩れの悩みを解決すべく、昨年15周年を迎えた「ヒロインメイク」のウォータープルーフ機能が再評価されました。

 マスカラリムーバーや美容液などのケアアイテムも好調に推移しました。

 年末には、クチコミサイト等で、「ヒロインメイク」の商品が数々の賞を受賞しました。

 また、アイブロウ市場の需要が高まる中で、当社の眉メイク専門ブランド「ヘビーローテーション」は、マスクメイクにおける提案を強化し、多くのお客様にご支持いただくことができました。

 海外におきましては、コロナ禍により売上の落ち込みは大変厳しいものでしたが、中国でのオンライン販売を急拡大できたことが、海外事業全体売上の下支えをしてくれました。

 韓国やタイの子会社においてもオンライン販売の強化が急がれる所です。

 2021年本年は、2つの事を年度方針に掲げ活動してまいります。

 1つ目は、今まで以上に敏感に、お客様へのアンテナを高く張り巡らせて行動することです。

 ウィズコロナの中で見えてきたお客様のニーズと消費行動の変化は、今後も定着していくのか、またさらに変容するのかも予測がしにくい所にあります。

 私たちは常に、お客様のニーズに対して何処よりも敏感に、そして何処よりも迅速に、モノづくりと販売活動において、お客様にお応えできることを目指します。

 そしてもう1つ、本年はBCPをさらに一歩前進させてまいります。およそ3年前より取り組んできたBCPの活動ですが、私たちの「事業継続」は、お客様を見失う事なく、期待にどのくらい迅速にお応えできるかということにもかかっています。

 戦後最大とも言われるこの試練を乗り越えるべく努めてまいります。
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