日本チェーンドラッグストア協会 池野隆光会長、人々の健康を担う存在として

週刊粧業 2021年1月1日号 18ページ

日本チェーンドラッグストア協会 池野隆光会長、人々の健康を担う存在として
 振り返れば2020年はまさに世紀の大激動の年となりました。世界中に蔓延した新コロナウイルスは今なお猛威をふるい終息の目途さえ見つからない状況であります。

 JACDS加盟各社におきましても、3月以降のマスク不足による店頭の混乱によって従業員の皆さまのご苦労は察して余るものがあります。

 マスク不足に端を発し、ネット上での根拠のない情報に生活者が翻弄され、トイレットペーパーまでが店頭から消えるという事態は予想を超えたものでした。

 このような不安定な社会状況の中で、JACDSでは、厚生労働省・日本薬剤師会・日本保険薬局協会と感染情報を共有するなど連携を図ったほか、会員の皆さまには新型コロナウイルスに関する対応情報を日々伝えてまいりました。

 今後も店頭従業員をはじめとするスタッフの感染対策に細心の注意を払いながら、会員の皆さまに適切な情報を発信してまいります。

 新型コロナウイルスに翻弄された2020年でしたが、JACDSでは4月から買い物袋の有料化に踏み切りました。「JACDSのように加盟企業が多く、企業規模にも開きがある大きな団体での実施は難しい」との外部の声もあっただけに、JACDSの活動は内外で高く評価されることとなりました。

 会員企業の皆さまには、あらためて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 買い物袋の使用量はJACDS全体で約85%の削減になっていると報告を受けています。

 非常に大きな成果だと思います。今後はさらに、返品の削減、ペットボトルのリサイクル、照明器具のLED化など環境問題への取り組みを推し進める必要があると考えております。

 社会貢献委員会(富山睦浩委員長)が中心となって行っている「難病支援(そらぷちキッズ)」の輪も広がりつつあります。

 ドラッグストアだけでなく、より広く呼びかけ、もっともっと大きな輪にできるように努めていこうではありませんか。

 人々の健康を担い予防の窓口として商品供給できるのはドラッグストアしかありません。生活者にとって「健康ハブステーション」はドラッグストアしかないのです。

 2021年はオリンピックの年であり「コロナとの共存」の年でもあります。不確実性が高まっている世界環境ではありますが、皆が願う健康は共通です。

 JACDSはコロナ禍での議論を重ね、2020年8月に晴れて一般社団法人となり、新しい組織として活動を開始いたしました。

 新年を迎えるにあたり、あらためて「健康ハブステーション」であるドラッグストアづくりを進め、加盟各社の皆さまの健康を願いながら同時にすぐそこまで見えてきた10兆円産業化に向かって邁進してまいりたいと存じます。
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