キヤノンITソリューションズ、越境ECの模倣品・不正流通対策に強み

週刊粧業 2021年1月25日号 8ページ

キヤノンITソリューションズ、越境ECの模倣品・不正流通対策に強み
 キヤノンITソリューションズでは、コロナ禍で市場が拡大傾向にある「越境EC」を通じて海外展開を模索する化粧品メーカー・ブランドに向けて、正規品判定クラウドサービス「C2V Connected」の提案に注力している。

 昨今では越境ECの発展に伴い、インターネット販売における模倣品や非正規品の被害が増加傾向にあり、模倣品による売上低下に加え、誤認利用によるトラブルからブランド価値の低下に悩まされる企業も少なくない。

 こうした越境ECでの大きな課題となっている模倣品・不正流通対策として2017年から展開を始めた同サービスは、商品に貼付されたシール内の2次元バーコードをスマートフォンで読み取るだけで消費者が簡単に判定を行えるという利便性の高さに加え、中国で広く普及しているSNS「WeChat」とAPI連携した初の模倣品対策ソリューションとしても注目が高まっている。

 「導入企業の一例として、クリニック・エステサロン向けのスキンケア・ボディケア商品を展開してきた化粧品メーカーでは、模倣品や非正規品の不正流通からブランドを保護するだけでなく、ネットパトロールなど非正規品対策にかかる人手と時間の削減にもつながった」(同社)

 C2V Connectedは単に正規品判定を行うだけでなく、クラウドサーバ上に正規品判定を行った日時や結果、位置情報などをログとして保存できる。

 収集されたログデータを導入企業の管理者が分析することで、消費者の地域別の利用状況や非正規品判定結果の傾向を把握することが可能で、マーケティングや模倣品対策、さらにはトレーサビリティ情報の表示、不正流通の抑制にも活用できるという。

 「当社では昨年12月より、企業に内在する大量のデータを有効活用し、お客様の業務改革や生産性向上、マーケティング戦略施策を支援する『データマネジメントサービス』の提供を開始した。今後は、C2V ConnectedとAIを活用したデータマネジメントサービスを連携し、判定履歴のマーケティングへの応用を目指していきたい」(同社)
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