サティス製薬、2020年度売上実績は55%増と好調に推移

週刊粧業 2021年2月22日号 14ページ

カンタンに言うと

  • 今後はM&Aで生産拠点の拡大進める
サティス製薬、2020年度売上実績は55%増と好調に推移
 D2Cブランドに特化したOEM事業を展開しているサティス製薬は、20年度の売上実績が前年度比約55%増となり成長を続ける。

 今期は企業・ブランド支援のオンライン化やM&Aによる生産拠点の増設に注力していく。

 重点施策や戦略について、山崎智士代表取締役社長に話を伺った。

 ――前期の業績が好調です。

 山崎 新規企業の受注を昨年9月から停止しているため、既存先の売上増が反映している。

 背景として、当社の取引先企業がコロナ禍に左右されないビジネスモデルであることが挙げられる。

 ECチャネルで国内向けにスキンケアを展開しているため、コロナ禍での事業縮小要因である店舗売上の減少、インバウンド需要の蒸発、メークアップの需要減の影響を受けなかった。

 加えて、ECチャネルに追い風が吹いていることも奏功している。

 1つは、店舗の休業や営業時間の短縮で、店舗を利用していた顧客がEC購入へ移行したことだ。

 また、テレワーク等による可処分時間の増加で、商品選びに時間をかける生活者が増えた点も影響している。

 表面的に得られる情報だけでなく、商品情報をより深く精査する傾向が高まった。その結果、深い商品情報を得ることができる、ECでの購入比率が上がっている。

 ――今期の注力施策を教えて下さい。

 山崎 人の移動や働き方が変わりゆくニューノーマルへ対応するため、主に3つの施策を強化する。

 1つ目は、スタートアップ企業の創業支援をオンラインへ移行することだ。直接膝を突き合わせてきたこれまでの形を変えて、新たな形態を築いていく。

 2つ目は、オンラインでのブランド開発だ。1点目と同様に、遠隔でそれぞれが実際にサンプル品に触れながら商品設計を行える仕組みを整える。

 3つ目として、M&Aによる生産拠点の獲得を進める。コロナ禍で経営難に陥っている企業が多い。当社では生産拠点が手狭になっているため、新たな工場の獲得に乗り出す。

 21年中に第5工場の着工を予定しており、来年中の稼働を目指す。また、第6工場のM&Aも視野に入れている。

 中期的には、中国をはじめとする海外進出を強化し、withコロナ時代に合わせた成長曲線を描いていく。
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