アリエ・ミロットグループは、ニューノーマル対応製品やヴィーガン認証取得製品の提案体制を整えている。
石橋奈央子社長に話を伺った。
――昨年の実績は。
石橋 前年比横ばいで推移した。市場と同様メークアップが落ち込む一方、スキンケアやヘアケア、洗浄剤の受注増が実績をカバーした。
中でもシワやシミといった悩みに対応したスキンケアに伸長傾向が見られた。自粛により自分自身へ意識する時間が増えたことが考えられる。
――現在の注力施策は。
石橋 大きく3つの施策を強化している。
1点目は、ヴィーガン認証取得製品の展開で、既にお客様から多くの引き合いをいただいている。
以前から行うエコサート・コスモスの実績を活かし、スキンケア・メーク・ヘアケアと多様な製品の製造体制を整えている。環境保護問題にも深く関与するため、SDGs関連の容器や包材、原料等と合わせて提案する。
2点目はニューノーマル対応製品の開発で、直近では新型コロナの抗ウイルス試験で殺菌・消毒効果が実証された薬用ハンドソープを展開した。アンチポリューション機能を付与したファンデーションやパウダーなども好調に推移している。
3点目として、ストレス軽減効果が確認された「STAYHOME／REFRESH」天然エッセンシャルオイルを提案した。ストレスに悩む方に向け、心と体の癒し効果が期待できる。
――21年の成長戦略は。
石橋 5月の「CITE Japan」では、ヴィーガンコスメ、ニューノーマル対応に加え、界面活性剤不使用で乳化できる「三相乳化」活用の新技術を発表する。
10年以上研究を続けてきたが、今後も着々と進化させより良い製品の実現を目指す。加えて、原料面等も含め「メイドインジャパン」にこだわった製品を開発していく。
一方、生産面では市場全体で進む商品サイクルの迅速化に柔軟に対応できる体制を整えている。コロナ禍で情勢が目まぐるしく変化する中、生産調整・管理を徹底し、お客様の要望にスピーディーにお応えしていきたい。
