日本色材工業研究所、新製品・新技術の開発に注力

週刊粧業 2021年2月22日号 10ページ

日本色材工業研究所、新製品・新技術の開発に注力
 日本色材工業研究所では、マスク着用が求められるコロナ禍で主力のメークアップ化粧品OEMが苦戦を強いられる中、マスクに付きにくいポイントメークをはじめ、口紅などの油性固形の製造・充填技術を応用したワックス剤型のスキンケアなど、新技術・新製品の開発に注力している。

 奥村浩士会長に、「コロナ禍を乗り切る」をテーマに話を伺った。

 ――厳しい市場環境の中で、どのような取り組みを進めていますか。

 奥村 主力のメークアップに関しては、マスクに付きにくい口紅やファンデーション、チークの開発を進めている。

 また、マスカラやアイライナー、アイブロウなどの眉目関連では使いやすく効果の高いアイテムの開発に努めており、今後我々が事業を拡大していくうえでこれらの開発が重要なポイントになるだろう。

 こうしたメークだけでなく、強みとする口紅などの油性固形の製造技術を応用したワックス剤型のスキンケアに関しても開発を積極的に進めている。

 当社では、従来困難とされてきたデザイン描画が可能な油系デザインフィラー製剤の開発にも成功しており、将来的に医薬部外品の展開も目指している。

 今年出展予定のCITE Japanでは、こうした新技術・新製品を提案していく。

 ――コロナ禍を乗り切るために強化している取り組みや、期待をかける事業についてお聞かせください。

 奥村 昨年はコロナ禍の影響でフランスの子会社(テプニエ)と孫会社(日本色材フランス)に直接足を運べなかったが、そうした中でもオンラインツールを活用し、フランスの孫会社に日本の処方や製造技術を円滑に移管できたことは大きなトピックスといえる。

 コロナ禍の状況でも、ヨーロッパ系のクライアント企業では例年に比べてボリュームが少ないものの、メークアップの新製品を投入するスタンスが続いている。

 これまで地道に築き上げてきた信頼関係があるからこそ、こうした状況下でも受注をいただけていることは大変有難いことだ。

 長期的な取り組みでは、フランス子会社・孫会社との連携をより高め、容器も含めて「サステナビリティ」「SDGs」に対応した製品開発をグローバルで強化していきたい。
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