エア・ウォーター・ゾル、意識・仕組み改革でODM強化へ

週刊粧業 2021年2月22日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 意識・仕組み改革でODM強化へ
エア・ウォーター・ゾル、意識・仕組み改革でODM強化へ
 エアゾール製造と化粧品・医薬部外品OEMを展開するエア・ウォーター・ゾルは、新型コロナウイルスの影響で需要が拡大したアルコール消毒・除菌製品に加え、エアゾール関連で巣ごもりニーズに対応し、2021年3月期は増収を見込む。

 尾上英俊社長に話を聞いた。

 ――コロナ禍の状況にあって業績は堅調です。

 尾上 20年3月期からの3カ年計画では「時代の変化に対応する成長戦略」を事業方針の一つに掲げているが、コロナ禍の状況にあってテーマに沿って達成できている。

 基幹のエアゾール事業では、人体用品、家庭用品、塗料、工業・自動車用品の4つの領域で生産数量のバランスをとり、景気の好不調に左右されにくい企業体質を築いている。

 それが、コロナ禍でも有効に機能している。

 また、18年12月に本格参入した化粧品OEM事業においても、一般(非危険物)化粧品、アルコールなど危険物扱いとなる化粧品、エアゾール製剤の化粧品といった多種多様なものを製造できる体制を整えたことで、消毒・除菌関連製品の受注にも早期対応ができた。

 ――来期もコロナ禍のスタートとなりそうです。

 尾上 今期の業績を押し上げた消毒・除菌関連製品はすでに供給が安定化してきている。

 今までの延長線上の活動ではなく、新しい企業価値を生み出す攻めの戦略を推進していく必要がある。

 新型ウイルスの影響で化粧品業界も激変した。この劇的な変化を、OEMからODMへ大きく変わるチャンスと捉え、CS向上と同時にES向上を目的に全社で「意識改革」と「仕組み改革」の2つのことに重点的に取り組んでいる。

 具体的には、ターゲットとするお客様を明確に意識し、顧客情報や依頼内容など、一連の情報を各部門が共有し、一つのユニットとして動ける仕組みを構築していく。

 現在、エア・ウォーターグループではSDGs達成の取り組みを推進しており、当社でも重要課題と位置づけて、昨秋から私自ら陣頭指揮を執って取り組んでいる。

 2030年までのSDGs達成はもとより、2050年の目指す姿として「サステナブルビジョン」を作成した。

 近々それを掲げた企業HPにリニューアルし、まずはSDGs達成に向けて取り組んでいく。
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