ライオン、インクルーシブ・オーラルケアに関する協定を締結

粧業日報 2021年3月15日号 1ページ

2021年3月15日 11:00

粧業日報 ESG・SDGs・CSR活動

カンタンに言うと

経済的格差によらない歯と口と身体に関する健康サポート事業を開始
NPO法人と協働で子どもたちの自己肯定感の向上に貢献

　ライオンは、認定NPO法人フローレンス（駒崎弘樹代表理事）、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ（湯浅誠理事長）と協働で、オーラルケア機会の格差是正を目的とした「インクルーシブ・オーラルケア」を、経済的困窮家庭を対象に展開していくことで合意し、協定を3月8日に締結した。

　今後は、こども宅食をはじめとする様々な事業と政策提言活動の両輪で社会課題の解決に取り組む「フローレンス」、全国約5000カ所で無料・低額のこども食堂を運営する「むすびえ」と連携し、4月1日より、こども食堂や家庭への訪問を軸にオンラインツールも組み合わせつつ、オーラルケア機会の提供に向けた持続可能な仕組みを構築することで、子どもたちへの自立支援を推進していく。

　ライオンの掬川正純社長は、協定の狙いについて「当社は長年にわたり日本の口腔衛生を見つめ、『予防歯科』を広く社会に浸透させることで、オーラルケア市場を成長へと導いてきた。我々は、日々の生活に欠かせない日用品を提供することをパーパス（存在意義）としているのではなく、製品やそれにまつわる情報を提供することにより、『健康な生活習慣づくり』を定着させることを重視している。従来の活動に加え、今後は健康格差・オーラルケア格差に着目する。『インクルーシブ・オーラルケア』を通じ、一人ひとりが適切なオーラルケアを実践できる状況を支援し、さらなる市場拡大を牽引していく」と説明した。