コーセー、国際的イニシアチブより「SBT」認定を取得

粧業日報 2021年4月7日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 2030年に向けた温室効果ガス削減目標を引き上げ
コーセー、国際的イニシアチブより「SBT」認定を取得
 コーセーはこのほど、2030年に向けたグループの温室効果ガス(GHG)削減目標を従来の28%から35%へ上方改定し、国際的イニシアチブ「SBTi(Science Based Targets Inisiative)」によるSBT(Science Based Targets)認定を取得した。

 「SBTi」は、科学的な裏付けによるパリ協定(世界の平均気温上昇を、産業革命前と比較して2℃より十分低く抑え、1.5℃に抑える努力をする国際的な枠組み)に則ったGHG排出量の削減目標設定を民間企業や各種団体に対して求めるイニシアチブで、国際的環境NGOのCDP、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護金)、UNGC(国連グローバル・コンパクト)の4団体により運営されており、パリ協定に適合したGHG排出量削減目標に対してSBT認定を付与している。

 コーセーグループは昨年より、2030年に向けたサステナビリティ戦略と目標をまとめた「コーセー サステナビリティ プラン」の取り組みテーマの1つとして「事業活動全体での環境負荷低減」を掲げ、気候変動問題に取り組んでいる。

 今回のSBT認定では、同プランで定める自社が使用するエネルギーや電力を由来とするGHG排出量(SCOPE1.2)の削減目標を、従来の28%から35%へ改定し、バリューチェーン全体(SCOPE3)での削減目標を新たに30%と設定したことが認められた。

 2020年度からは、主力生産拠点である群馬工場のすべての購入電力を再生可能エネルギーに切り替えたほか、プラスチック廃棄量を削減することで廃棄処理によるGHG排出量を低減するという観点から、代表的スキンケアブランド「雪肌精」にてプラスチック容器の回収プログラム「SEKKISEI Earth Beauty Program」を開始するなど、自社の事業活動からバリューチェーン全体に至るまで幅広い視点でGHG排出量の削減に取り組んでいる。
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