ナユタ、多角的視点で環境問題を捉え持続可能な社会の実現へ

週刊粧業 2021年4月12日号 26ページ

ナユタ、多角的視点で環境問題を捉え持続可能な社会の実現へ
 ナユタは、オールインワンゲルを中心にスキンケア・ヘアケア・ボディケア化粧品の製造を行っている。

 サステナブルへの取り組みについて、山﨑尋士社長に話を伺った。

 ――サステナブルの対応について、どのようにお考えでしょうか。

 山﨑 現在、多くの企業がサステナブルな取り組みに注力している。減プラスチックの観点からは、機能性の高い紙容器を利用することも考えられるだろう。

 詰め替え用製品は、プラスチック使用量を大幅に削減するものの、プラスチック製であることには変わりない。設備投資の課題はあるが、飲料用の紙パックを応用した詰め替え用製品にはニーズがあるのではないか。

 持続継続可能な社会を築くためには、マーケティング的に目標を掲げるだけでなく、実施している取り組みが具体的にどのように地球環境に貢献できるのかを考えながら進めていく必要がある。 

 プラスチックは、容器やレジ袋だけでなく、衣服や電化製品などあらゆるものに利用されており、その耐久性や利便性から、私たちの生活から完全に切り離すことは難しい。

 リサイクルが可能かどうかや、使用用途によって、最も環境負荷を軽減できる素材を選択していく必要がある。

 ――環境に優しいプラスチックが注目を集めています。また、貴社のお取り組みについてお聞かせください。

 山﨑 非耐久財でリサイクルできないものには、生分解性プラスチックが適している。採用にあたっての課題はあるものの、今後は、加水分解型の生分解性プラスチック容器の採用も検討していきたいと考えている。

 当社では、リフィルへの対応にも継続的に取り組んでいる。

 また、廃棄物の適正処理の対応も各社が一層強化していかなければならない。当社では、廃棄物処理を適切な専門業者に依頼し、徹底した処理や分別を心掛けている。

 近年、環境に対する人々の意識は急速に高まってきた。一方で、表面的な取り組みでは、持続可能な社会を実現することはできない。

 多角的な視点で環境問題を捉え、生産者と消費者が一丸となって取り組むことが求められる。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ナユタ、多角的視点で環境問題を捉え持続可能な社会の実現へ

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop