ラパスジャパン、生産工程の自動化、生産拠点の分散で安定供給を実現

週刊粧業 2021年4月12日号 25ページ

ラパスジャパン、生産工程の自動化、生産拠点の分散で安定供給を実現
 マイクロニードルパッチ化粧品のOEM・ODMと自社ブランド「アクロパス」を展開するラパスジャパンは、コロナ前から韓国本国と日本の2拠点で生産工程を自動化し、コロナ禍でも売上を伸ばすマイクロニードルパッチの安定供給を支えた。権有利(グォン・ユリ)社長に話を伺った。

 ――まずは、コロナ禍でマイクロニードルパッチの売上が好調だった背景をお聞かせください。

 権 コロナ禍を契機に、顔を手で触る行為に少なからず抵抗を持った人が増え、それに伴い寝る前に貼るだけの簡単なスキンケアとして、マイクロニードルパッチの需要が高まっている。

 特に、ここ最近はECビジネスを中心に売上が順調に拡大しており、昨年後半から生産量が倍増している。

 蓄積された顧客データベースに基づき、定期的にECで商品を販売するためにも、まずは安定供給の確保が前提となる。コロナ禍で、かつ受注が増えている状況でも安定供給を実現できたのは、2拠点で生産工程を自動化していたことが大きい。

 ――製品の安定供給を実現するために、どのような取り組みを進めていますか。

 権 日本では、2019年1月に医療機器生産施設レベルのクリーンルームと、製造ラインの全自動化を実現した静岡工場が稼働し、今年で3年目を迎えた。

 当社では、工場で働く社員の増減に応じてヒューマンエラーが起こりやすく、安定的な生産が難しくなると考えている。静岡工場では稼働開始からこれまで退職した社員は皆無で、安定した雇用を継続していた。

 これに加え、生産工程を自動化していたこともありコロナ禍でも社員数は以前のままで、パンデミックや受注増に対して柔軟に対応することができた。

 マイクロニードルパッチの製造は、原料を機械に投下すると製品が自動で完成し、最後の包装工程のみ人の手が必要となる。

 今後の取り組みとして、韓国では今年から既に包装・箱詰めの自動化をスタートしており、日本でも年内を目途に実現を目指していく方針だ。

 こうした取り組みを進め、マイクロニードルを通じて人々の幸せな生活と健康な暮らしをサポートしていきたい。
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