花王グループは、昨年12月、中期経営計画「K25」を発表しました。そして、新しく向かう方向性を「未来の命を守る Sustainability as the Only Path」という言葉に込めました。
パンデミックや高齢化社会など様々な環境の変化を迎えていますが、かねてから、花王は人の恒常性を守ることにお役立ちできると考えていたのです。
プラットフォーマーの台頭に代表されるように、デジタルの発展により世の中は大きく変わっています。
そのような中、花王は幅広い事業展開を強みとして、自然の生態や人々の生活だけでなく、生命を守るために、デジタルに根ざした新しいソリューションの提供をめざしていきます。
新たなビジョンのもと、新しく仲間入りした皆さんとともに改革を進めながら、これから花王を進化させていきましょう。
皆さんに共有しておきたいことがあります。ひとつは、「成長に限界はあっても、発展に限界はない」ということです。
成長とは量的に大きくなることであり、それに対して、発展とは質的な改善や新たな法則が構築されることを意味します。
花王は、モノづくりの会社である以上、少ないもので幸せになっていただく世界を創造するため、大量に生産・消費、廃棄することを前提とした「量と数」の線形型経済から「質と絆」の循環型経済へ変換のかじ取りをしなければなりません。
もうひとつは、人の命が守られ安心できる時間がたくさんあることが大切だということです。コロナ禍において、花王の事業が貢献できたこともあります。しかし、これから私たちが直面するのは命そのものです。
幸せな時間よりも大変な時間の方が多くなることもあるかもしれません。その中で、愉快で楽しい豊かな時間だけでなく、安心して暮らせる生命に寄り添える力をつけていきたいと考えています。
花王は皆さんにとって舞台であり、皆さん自身が演者です。この舞台をどういかすのか、観客であるお客様にどう喜んでいただくのか、それをこれからも最も心掛けていただきたいと思います。ぜひ、いろんな挑戦をしてください。
この記事は週刊粧業 2021年4月12日号 18ページ 掲載
■特集／コロナ禍で見えた成長の芽◎花王グループ、化粧品事業部門を新設し成長戦略を加速、強いブランドづくりを推進◎ライオン、「清潔衛生ブランド」として始動、「キレイのリレー」に賛同する企業も続々◎伊勢半、コロナ禍ニーズに応える商品開発、店頭とSNSの連動で差別化を図るその他掲載企業／コーセー、ヒノキ新薬、ナリス化粧品、牛乳石鹼共進社、ウテナ、エステー、アクシージア■1月の化粧品、出荷額22.4...
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