花王グループ、化粧品事業部門を新設し成長戦略を加速

週刊粧業 2021年4月12日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 強いブランドづくりを推進
  • 「ニューノーマル」に対応した新たなブランド価値を創造
花王グループ、化粧品事業部門を新設し成長戦略を加速
 花王グループは2021年、「新運営体制への移行による新成長戦略の加速」「構造改革の加速による強い事業体制の転換」「DX推進によるEC事業拡大/リテンションモデルへの変革」「中国現地売上の最大化」の4つを柱に、コロナ禍で浮き彫りとなった課題に対応することで事業活動を強化していく。

 ビューティ領域では、今年1月に「化粧品事業部門」を新設し、新運営体制への移行により新成長戦略を加速させていく。

 ビューティ領域では、2019年にカネボウ化粧品・ソフィーナ・キュレルの事業企画部門を再編して以降、美容部門・免税部門の統合を進めてきた。今回の化粧品事業部門では、マーケティング部門・商品開発部門を統合する。

 グローバル戦略ブランドを、カウンセリングブランド(KANEBO、SENSAI、estなど)を運営する「プレステージビジネスグループ」と、マスブランド(フリープラス、KATE、キュレルなど)を育成する「マステージビジネスグループ」の2つのグループに分類し、さらに日本国内を中心に展開するトワニー、リサージ、DEW、コフレドールなどを運営する「リージョナルブランドビジネスグループ」を加えた3グループで、ブランドマネジメントを推進していく。

 この3グループを「商品事業開発センター」「ビューティリサーチ&クリエーションセンター」「事業企画センター」が連携して支える体制を構築し、ブランドと消費者とのつながりをさらに深掘りしていく考えだ。

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