ツバキスタイル、業界に先駆けてSDGsを推進

週刊粧業 2021年4月19日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 大規模な新リサイクル事業を予定
ツバキスタイル、業界に先駆けてSDGsを推進
 ツバキスタイルは、業界でいち早く「環境対策」「SDGs」に取り組んできた。

 サトウキビ原料を素材としたバイオPET・PE容器、飲料ペットボトルを100%リサイクルしたMRペット容器を販売しており、環境対策樹脂使用量は業界一である。

 環境に優しい素材でありながら美しい見た目と高い気密性・クオリティのボトルづくりを追求しており、業界で初めて二軸延伸ブロー成型によるポリエチレンボトルの生産を可能にするなど、日々積極的に環境対策に取り組んでいる。

 また、インスタグラムやフェイスブックを通じて、環境対策ボトルの紹介や環境問題に対する思い・情報の発信も行っている。

 海洋プラスチック問題は、海の生態系へのダメージや地球環境に対する影響だけでなく人間の健康にも悪影響を及ぼすという。

 なお、プラスチックの原料は石油であり、その製造と廃棄の過程で大量の二酸化炭素を排出し、この二酸化炭素が地球温暖化の最大の原因とも言われている。

 こうした問題を受けて、同社は、新商品の発売と、2年後に大規模な新リサイクル事業を開始する。

 従来の再生PET容器に加え、使用済みの化粧品・トイレタリーボトルを新たなボトルに生まれ変わらせる「ボトル toボトルの化粧品・トイレタリーバージョン」のリサイクル事業だ。

 同事業では、飲料用PETボトル再生にも対応できるような、直接触れる用途でも使える樹脂として高い安全性を徹底して追求するほか、異物・不純物のない品質の高い樹脂ということが確認されているFDA認証・EFSA対応設備を導入する予定だ。

 消費者が使用した容器は、飲料用PETボトル同様、水で洗ってメーカーへ返却してもらい、同社で分別・粉砕・洗浄を行った上で樹脂に戻し、容器を再成型する。

 環境対策樹脂製品の受注は年々増加しており、確実に消費者の環境への意識が変わりつつある。今回の事業は未来への投資であり、社会的課題の解決に向けた取り組みそのものだ。

 今後、消費者にとっても商品購入の選択基準は価格や機能だけでなく環境や企業倫理となっていくだろう。
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