花王、購入電力の再生可能エネルギー比率100%目標年を早期化

粧業日報 2021年4月26日号 3ページ

花王、購入電力の再生可能エネルギー比率100%目標年を早期化
 花王は、「脱炭素」を加速するため、購入電力の再生可能エネルギー比率100%目標年を早期化する。日本では2023年まで、グローバルでは2025年までに、すべての購入電力を再生可能エネルギーにすべく、取り組みを進めていく。

 同社では、地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量の削減を積極的に進めており、グローバル全拠点の温室効果ガス排出量を2030年までに22%削減(2017年比)することを目標に、自家消費用太陽光発電設備の導入と、購入電力の再生可能エネルギー化を推進してきた。

 自家消費用太陽光発電については、2020年に新たに、すみだ事業場、フィリピンのピリピナス花王、花王(台湾)、花王(オーストリア)で導入を開始し、現在、花王グループ14拠点で稼働している。

 購入電力については、まずは2025年までに日本、そして2030年までにはグローバル全体において、すべてを再生可能エネルギーにすることを目標に掲げて取り組みを進めていた。

 2020年末時点では購入電力の再生可能エネルギーの比率が、日本で65%、グローバル全体で41%に達した。

 また、2020年に中国の4工場が加わり、日本の4工場、欧州の全9工場、アメリカの1工場の計18工場において、購入電力の再生可能エネルギー比率100%を達成している。

 花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定している。

 今回の自家消費用太陽光発電の導入と、購入電力の再生可能エネルギー化は、重点取り組みテーマの中では「脱炭素」に該当する。
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