メナード、名大が品種改良した米のエキスに肌への有効性を確認

訪販ジャーナル 2021年4月26日号 6ページ

メナード、名大が品種改良した米のエキスに肌への有効性を確認
 日本メナード化粧品はこのほど、国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学(以下、名大)との共同研究で、名大が品種改良した米から抽出したエキス「コメエキス NU」に、肌のバリア機能を高め、肌あれを防ぐ効果を発見した。

 同社は、2013年に名大大学院医学系研究科に「メナード協同研究講座」を開設し、産学連携によるものづくりを推進している。今回、名大が品種改良した米を厳選し、独自の抽出技術によって「コメエキス NU」を作った。


 「コメエキス NU」を用いて表皮細胞に対する有効性試験を行ったところ、肌のバリア機能に関わる重要なタンパク質である「フィラグリン」(肌の保湿や角質層の形成に関わるタンパク質)と「オクルディン」(表皮の細胞同士を強固につないで外界からの異物侵入を防ぐために重要なタンパク質)の産生を高める効果が確認された。

 さらに、肌のバリア機能の低下は肌あれの原因になることから、培養皮膚モデル(人工皮膚)を用いて「コメエキス NU」のバリア機能の低下に対する予防効果を検証した。

 バリア機能を低下させる処理(SLS処理)を行った人工皮膚では、フィラグリンの発現が低下し、色素が肌の内部まで浸透している様子が観察された。

 一方、あらかじめ「コメエキス NU」を配合した製剤を人工皮膚に塗布しておくことで、色素は肌外部で留まり、SLS処理によるバリア機能の低下が予防されることがわかった。

 以上のことから、「コメエキス NU」には、バリア機能の低下を防ぐ効果が期待される。

 また、手あれが気になる男女21名を対象に1カ月間、「コメエキス NU」配合のハンド用美容液を使ってもらったところ、1カ月の使用で手のカサつきや手あれを防ぐ効果が認められた。
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